てんかん
人間の脳には神経細胞が集合し、様々な情報を処理しています。たとえば、目や耳、皮膚などからの情報は、神経を通じて脳に伝達されることによって様々な感覚が生じますなどと感じます。また、脳からの命令を伝達することによって体を動かしたりもします。 さらに、意識しない心臓の動きや呼吸の調節、感情・情緒・理性などの精神活動や記憶も脳で制御しています。このような働きのある脳内の電気信号が、何かの原因で一斉に過剰に発生すると、その部位の脳の機能が乱れ、脳は適切に情報を受け取ることや命令ができなくなり、体の動きをコントロールできなくなります。これがてんかんです。てんかん発作は、過剰な電気的興奮が起こる部位や電気的な興奮の広がり方によって、まず「焦点発作」か「全般発作」に大別されます。そこから、意識障害の有無や発作症状の内容などにより、さらに細かく分類されます。てんかん発作を起こさないようにするには適切な抗てんかん薬の内服と、てんかん発作を起こしうる誘因をなるべく避ける必要があります。てんかんと診断された方の多くは長期に渡って薬を飲み続ける必要があり、一緒に適切な治療を行ってまいりましょう
てんかん発作の引き金となる要因
過呼吸、月経、睡眠不足、肉体的・精神的疲労、お薬の飲み忘れ、光の点滅やしま模様。